蕁麻疹

蕁麻疹は、Ⅰ型アレルギーによりかゆみ、赤みが起こる病変です。植物、食べ物(サバ、椎茸など)など直接的な原因が突き止められる場合と、特定の出来事と無関係に出現する原因不明の場合があります。

原因が突き止められる蕁麻疹には、物理性蕁麻疹(寒冷、日光、圧迫などで起こる)、コリン性蕁麻疹(汗をかくことで起こる=運動、入浴)、接触蕁麻疹(植物、化学物質などが原因)があり、明らかな誘因がなく原因不明で起こる蕁麻疹には、急性蕁麻疹(発症して1ヶ月以内のものでしばしば感染症と関連して起こる)、慢性蕁麻疹(1ヶ月以上にわたり、明らかな要因なく毎日症状を繰り返すもの)があります。、

蕁麻疹がいつまで続くのかについては、まず乳幼児期に生じた鶏卵、牛乳アレルギーなど食物に対するアレルギーの多くはほとんどの場合は小学校に上がるまでには寛容します。

乳幼児は腸粘膜が未成熟であるので、卵白のような高分子蛋白を食べると分解されずに吸収され、アレルゲンとなるため蕁麻疹が起こりやすいです。そのため、小学校以降に生じた食物アレルギーは治りが悪いです。原因不明の慢性蕁麻疹は発症後1~2年に症状のピークがあることが多く、それ以降は徐々に軽くなります。慢性蕁麻疹の70~80%は、いずれかの抗アレルギー薬を飲み続けている限り、症状の完全な消失、ないし大きな改善が見られます。

ほとんどの慢性蕁麻疹は治療を続けていれば少しずつよくなりいつかなならず治ります。

蕁麻疹の治療には第三世代の抗アレルギー薬が主として使われ、それでも改善が見られない場合は、第一世代の抗ヒスタミン薬を併用します。効き目はどの薬でもたいていききますが、徐々に効かなくなってくるケースもちらほらあります。

薬の効果と副作用である眠気との兼ね合いで薬を変えていき、自分にあった薬を見つけることが大切です。症状が出なくなってきても急にはやめず減薬、もしくは1日おき、2日おきに服用・・と徐々に減らしていくのがベストです。

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